2025/04/19
運転お役立ち情報

ガソリン節約!お財布に優しいエコドライブ!

全国ニュースでも頻繁に取り上げられるガソリン価格の高騰。レギュラーガソリンが180円/L以上ということもしばしば。
私が高校生の頃は500円玉を握りしめて原付バイクにガソリンを入れに行っていましたが、今では500円で満タンにすることもできなくなりました。少しでも燃料費を抑えようと数年前にディーゼル車に乗り換えましたが、今では軽油も150円/Lを超えます。
いくら燃料価格が高騰しても車は生活の必需品、乗らないわけにはいきません。少しでも燃料費を抑えるには無駄に燃料を消費しないエコな運転を心がけることが重要です。
今回は、お財布に優しいエコドライブのポイントをご紹介します。

燃料が消費されるタイミング

そもそも、どのようなタイミングで燃料が消費されるのかを抑えておくことがエコドライブには重要です。特に多くの燃料が消費される運転シーンには次のようなものがあります。

  • 発進・加速したとき
  • アイドリングしているとき
  • エアコンを使用しているとき
  • 荷物が多いとき
  • タイヤの状態が悪かったり、空気圧が適正でないとき
  • 定期的なメンテナンスを怠っているとき

このように何気ない運転シーンの中に燃料が消費されるタイミングがあります。これらのタイミングに意識して燃料消費を抑えることでエコドライブにつながります。

それではここからは具体的な燃料消費を抑えるポイントをご紹介していきます。

燃費の測定方法

エコ運転に欠かせないことは、まずは自分の車の燃費を知るところからです。ここでは燃費の測定方法を解説します。

  • 燃料を満タンまで入れる
  • トリップメーターをリセットする
  • 通常運転
  • 燃料を満タンに入れる
  • 燃費計算

1.燃料を満タンまで入れる

まずは燃料を満タンまで入れます。燃料はなみなみ入れず、給油レバーが自動でカツン!と止まったところまで給油するようにしましょう。

2.トリップメーターをリセットする

燃料を満タンまで入れたらトリップメーターの表示を「0」にリセットします。リセット方法は車種によって異なりますので取扱説明書で調べてリセットしましょう。

3.通常運転

トリップメーターをリセットしたらいつも通り運転してOKです。いつもの給油のタイミングまで普段通り走行しましょう。

長時間高速道路を走行する場合、市街地の運転よりも燃費が向上することがあります。自分の車の基準となる燃費を調べる場合には、普段使用する道路を走行して測定すると良いでしょう。

3.再び燃料を満タンまで入れる

燃料が減ってきたら再び満タンまで給油します。1のとき同様、給油レバーが自動でカツン!と止まったところまで給油するようにしましょう。

5.燃費計算

燃料を再び満タンにしたら燃費の計算ができます。

計算に必要な数値は下記2つです。

① 4の給油時のトリップメーターの数値

② 4の給油時の給油量

計算方法は「①÷②」と、とてもシンプルです!

例えばトリップメータの数値が100kmで、その時の給油量が5Lだった場合「100÷5=20」となり、20km/Lということがわかります。簡単に燃費は調べられるので、まだ自分の車の燃費を知らない、という方はこの機会にぜひ調べてみてください。

また、最近の車であれば自動で燃費を算出してくれるモデルも少なくありません。

上記写真の真ん中のディスプレイには「consumption 12km/l」と表示されています。これは燃費リッター12キロですよ。という表示で、トリップメーターをリセットしたり、燃料を満タンに入れなくても自動で測定してくれるのでとても便利です。もしかしたら自分の車にもこの機能が備わっているかもしれないので、取扱説明書を確認してみると良いでしょう。

エコドライブのポイント

愛車の燃費を知る

まずは自分の車の燃費を知るところからエコドライブは始まります!例えば自分の車の燃費を計測したところ20km/Lだったとしてもそれが良いのか悪いのか、指標がなければ判断がつきません。

また、メーカーの出しているカタログ値どおりにも行かないものです。購入時のカタログに書いている燃費は、実際にはそれを下回るものです。自分の車の使用状況、給油している燃料の品質、タイヤの状態等々、様々な要因から燃費は変わってきますのでまずは自分の車の燃費を把握しましょう。

燃費の測定方法は先ほど解説したとおりですのでぜひやってみて下さい。

やさしく発進・スムーズな加速を意識する

当たり前ではありますがアクセルを踏み込めば踏み込むほどエンジンには多くの燃料が送り込まれるため燃料が多く消費されます。自転車でイメージするとわかりやすいと思います。停車している状態から漕ぎ始める時は力が必要ですよね。車も同じで重たい車を動かし始める発進時には多くの燃料を消費します。そのため発進時や加速時にはなるべく優しく・なめらかに・スムーズに加速させることで、エンジンの回転数を必要以上に高めずに済むため燃料消費を抑えることができます。20km/hまでの加速に5秒かけるとよいとも言われますので、青信号になった時。思わずアクセルを力強く踏んでしまう方は意識してみると良いでしょう。これにより、市街地での燃費が約10〜20%の向上が見込めるといわれます。

ちなみに、発進や加速のなどの走行シーンで燃料消費を抑えられるのがハイブリッド車になります。燃料が消費される発進時などはモーターで駆動し、スピードがでてきたところでエンジン駆動に切り替わるなど、走行シーンに合わせてうまくエンジンとモーターを切り替え、燃費効率が良くなるように設計されています。

無駄なアイドリングはやめる

車を停車したままエンジンをかけっぱなしにする「アイドリング」は、燃料を無駄に消費する原因のひとつです。

環境省のデータによると、普通乗用車が10分間アイドリングを行うと0.14リットルの燃料を消費するとあります。1時間で1リットル近くの燃料がアイドリングだけで消費されるということです。長時間のアイドリングを行う際、エンジンをストップできる状況であればなるべくエンジンをストップさせることで、年間で数十リットルの燃料節約をすることも可能になります。

できるだけ一定の速度で走る

速度の変化が大きい運転は燃料の消費を増やすことにつながります。例えば50km/hで走行する時、一定に50km/hで走行すると燃費が良い状態で走行できますが、速度キープができず、45km/hから55km/hの間を行ったり来たり加減速を繰り返すと余計な燃料を必要としてしまうため燃費が低下します。できるだけ一定の速度を維持するように心がけると良いでしょう。

また、高速道路は、市街地と違い発進停車を繰り返さず長距離を一定速度で走行しやすかったり、エネルギー効率の良い高速で走行できることからも燃費が10〜30%向上するとも言われています。

過度なエアコンの使用を控える

エアコンはエンジンの力を利用しコンプレッサーを動かして使用するため、エアコン使用時にはその分燃料を消費してエンジンを回す必要があります。

衣服の着脱やシートヒーターを使うなどの方法でエアコンの使用を控えることで燃費が10%以上向上すると環境省のデータで出ています。

なお、暖房に関してはエンジンの排熱を利用して温めますので基本的には燃費に影響しないと言われています。ただし、エンジンを始動した直後など、暖機が十分にされていない状態で暖房を使用すると、温風を作り出すためにエンジンの回転数を上げることがるので燃費に影響することがあります。

また、ハイブリッド車がモーター駆動で走行している時にエアコンを使用したとしても、エアコンの使用のためにエンジンを回す必要が出てくるため燃費が落ちる要因となります。

適正なタイヤの空気圧を保つ

タイヤの空気圧が低いと、適正値よりもタイヤと路面との接地面積が大きくなり、抵抗が増えて燃費が悪くなります。適正な空気圧を維持することでタイヤと路面との間の余計な抵抗(転がり抵抗)が減り、燃料の節約につながります。空気圧が適正値より20%低いと、燃費が5〜10%悪化する可能性があると言われています。

また、空気圧だけでなく、タイヤの性能や性質も燃費に大きく関係します。転がり抵抗が低いタイヤは低燃費タイヤといわれ、抵抗が少ない順に「AAA」「AA」「A」の3段階に分けられています。燃費重視の方はもっとも抵抗の少ない「AAA」 を選ぶと良いでしょう。ただし、転がり抵抗が少なく、グリップ力が弱くなってしまうため悪路では滑りやすくなってしまうというデメリットもあるため燃費と安全性、双方を考えてタイヤ選びをすることをお勧めします。

不要な荷物を下ろす

車に積んでいる荷物が重いと、それだけエンジンに負担がかかり燃費が悪くなります。ですので不要な荷物は積みっぱなしにせず、不要な時には降ろすことで燃費向上につなげることができます。荷物を50kg減らすと、燃費が約1〜2%向上するともいわれます。

定期的なメンテナンスを行う

エンジンオイルやエレメント、エアフィルターなどの交換を定期的に行い、適切にメンテナンスを行うことで燃費を向上させることができます。特にエンジンオイルにはエンジン内の潤滑・冷却・密封・洗浄・防錆という役割があり、長期間使用することで徐々に酸化・劣化していきます。オイルが劣化することで本来の性能を十分に発揮することができず、パワーロスが生まれ燃費の低下につながります。エンジンオイルの交換時期は車内に貼られたシールに記載されることがほどんどですのでそちらを確認しましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回は燃費を良くするためのポイントについて解説してきました。

1円でも安いガソリンスタンドを探している方も少なくない昨今。さらにエコドライブを心がけることで無駄な燃料消費を抑えてお財布を守ることもできます。今回解説したエコドライブは、車の使用頻度にもよりますが年間で1万円以上の節約にも繋げることもできます。普段の運転の中で少し意識するだけでも節約することができますので、簡単なところから実践してみてはどうでしょうか。

それではまた次回のコラムもぜひご覧ください。