運転免許を取得する際には費用の負担が気になるところです。しかし、そんなときに頼りになるのが「教育訓練給付金」という制度です。今回は、運転免許取得における教育訓練給付金についてご紹介します。
“教育訓練給付制度とは、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。”
引用元:厚生労働省「教育訓練給付制度」
簡単に言えば、仕事のために免許を取得する場合には条件を満たしていれば給付金で支援します、といった制度になります。
一般教育訓練給付金は、雇用の安定・就職の促進に資する教育訓練が対象となります。
特定の教育訓練を修了した場合に、受講費用の20%(上限10万円)が支給されるものです。
給付金額の例をご紹介します。
免許取得にかかる費用が20万円だった場合、20%の4万円支給。
免許取得にかかる費用が50万円だった場合、20%の10万円支給。
免許取得にかかる費用が60万円だった場合、上限金額の10万円支給。
となります。
※免許取得費用のうち入校金と受講料だけが給付対象となります。上記金額はざっくりとした金額となりますので、詳細な教習料金、給付額は最寄りのハローワークまたは教習所へご確認ください。
六日町自動車学校で教育訓練給付金制度を利用できる運転免許の車種は下記の通りです。
第一種 | 準中型車、中型車、大型車、大型特殊、けん引 |
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利用できる車種は教習所によって異なりますので、給付金の指定を受けているか、事前にご確認ください。
運転免許取得に際して、教育訓練給付金を活用するためのステップは以下の通りです。
最寄りのハローワークにて、教育訓練給付金の給付条件を満たしているかの確認を行います。
ハローワークにて「教育訓練給付金支給要件照会票」に記入、提出することで照会がすることができます。
照会には本人確認の書類、雇用保険被保険者証、印鑑が必要となりますので忘れずにお持ちください。
まずは、取得したい免許の教習が教育訓練給付金の対象であるかを確認しましょう。
給付金の対象となるのは、厚生労働省が指定する講座のみに限られます。
講座は取得したい免許と、現在お持ちの所持免許の組み合わせの数だけ細分化されており、教習所ごとに実施している講座が異なる場合がありますので注意が必要です。
例えば、
取得したい免許:大型車
所持免許:中型車
上記の組み合わせの給付金対象講座を実施している教習所でも
取得したい免許:大型車
所持免許:中型車8t限定
上記の組み合わせの給付金対象講座は実施していない
ということもあり得ますので注意が必要です。
また、下記サイトより給付金対象の講座を検索することができますのでぜひご活用ください。
https://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/
対象講座を確認したら、教習所に入校します。
この際に、教育訓練給付金を利用する旨を伝え、入校必要書類の提出や教習料金の支払いをして教習をスタートします。
※ここでの教習料金は自己負担となります。教習所卒業後に給付の流れとなっていますのでご注意ください。
卒業検定を合格し、教習所を卒業する際に「教育訓練修了証明書」と「領収書」が交付されますので受け取ってください。こちらは給付金を申請するときに必要になります。
教習所を卒業したら、必要な書類を揃えてハローワークに給付金の申請を行います。申請には以下の書類が必要です。
給付金の支給は申請日から1カ月以内に行われます。
申請は教習所での卒業検定に合格した翌日から1ケ月以内が期限となりますので、早めに申請手続きを行いましょう。
給付金の使用には注意点があります。ここまでご紹介したことのおさらいもかねて再度注意点についてご説明します。
特にトラックやトレーラーなどのプロ免許は大きな費用がかかってきます。
教育訓練給付金制度は仕事で必要な免許取得を金銭的にサポートしてくれる非常に便利な制度になりますので、ぜひこの制度を活用してスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。