2025/06/25
運転お役立ち情報

日本語が苦手な外国人でも入校できる?自動車学校への申込ガイド

日本で運転免許を取得したい外国人の方向けに、自動車学校への入校から免許取得までの全手順を分かりやすく解説します。日本語に不安のある方でも安心して入校できるよう、多言語対応の自動車学校や通訳サービスの情報も提供。必要な書類、費用、学科・技能教習の内容、試験対策まで網羅的にカバーしているので、このガイドを読めば、スムーズに免許取得を目指せます。日本語が堪能でない場合の学科・技能教習の対応方法や、よくある疑問にもお答えしますので、ぜひご一読ください。

1. 外国人の免許取得は可能?

はい、可能です。日本に滞在する外国人は、日本の運転免許を取得することができます。ただし、取得するためにはいくつかの条件を満たす必要があります。

1.1 自動車学校には入校できるの?

多くの自動車学校では、外国人の入校を受け付けています。ただし、日本語能力や必要な書類など、入校条件は学校によって異なる場合があります。そのため、入校を希望する自動車学校に直接問い合わせて確認することが重要です。

入校の可否は主に、日本語でのコミュニケーション能力が基準となります。多くの場合、ひらがなの読み書きや、簡単な日本語での会話ができれば入校できます。後述するように、日本語が苦手な外国人の方でも入校できる自動車学校や、サポート体制も存在しますのでご安心ください。

外国人が日本の運転免許を取得するには、日本の道路交通法規を理解し、安全に運転できる技能を習得することが必須です。

条件 詳細
有効な在留資格 「外交」「公用」「特定活動」「留学」「就労」「技能」「技能実習」「家族滞在」「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」など、一定期間以上日本に滞在できる在留資格が必要です。警察庁:運転免許証関係諸手続の取扱いについて 観光ビザなど短期滞在の資格では、日本の運転免許を取得することはできません。
母国の運転免許の有無 母国で運転免許を取得している場合は、その免許証と国際運転免許証、または母国語で記載された免許証の日本語翻訳が必要です。母国で運転免許を取得していない場合は、日本の自動車学校で一から教習を受ける必要があります。
滞在期間 在留カードの有効期限が、教習期間+卒業後1年以上残っている必要があります。
視力 両眼で0.7以上、かつ一眼でそれぞれ0.3以上であること。眼鏡やコンタクトレンズの使用は認められています。

2. まずは入校受付をしているか確認!

外国籍の方が日本の運転免許を取得するには、まず自動車学校に入校する必要があります。しかし、すべての自動車学校が外国籍の方の入校を受け付けているわけではありません。そのため、入校を希望する自動車学校が外国籍の入校受付をしているかを確認することが最初のステップとなります。

2.1 入校前に確認すべきポイント

入校前に確認すべき重要なポイントは、主に以下の3点です。

  • 在留資格の確認:有効な在留資格を持っていることは必須です。在留カードを準備しておきましょう。
  • 日本語能力の確認:教習を受ける上で必要な日本語能力を満たしているか確認しましょう。後述しますが、多くの自動車学校ではひらがなの読み書きと簡単な日本語での会話が必要になります。
  • 必要書類の確認:入校に必要な書類(パスポート、在留カード、外国人登録証明書など)を事前に確認し、準備しておきましょう。

2.2 読み聞きができれば多くの自動車学校で入校可能!

多くの自動車学校では、一定レベル以上の日本語能力があれば入校できます。具体的には、以下の2点が求められることが多いです。

2.2.1 日本語での簡単な会話ができるか?

指導員の指示を理解し、質問に答えられる程度の日本語の会話能力が必要です。日常会話レベルで問題なければ、多くの場合、入校可能です。

特に運転の場面で多く使われる「右折・左折」「止まれ」「交差点」「信号」などの言葉が理解できれば問題ないと言えます。

2.2.2 ひらがな・カタカナが読めるか?

自動車学校で受ける仮免試験(筆記試験)は、基本的にはひらがな、カタカナ、漢字からなる日本語で書かれている問題で実施されます。漢字にはひらがなで読み仮名が書かれているので漢字が読めなくてもひらがなとカタカナを読むことができれば問題を解くことができます。

2.3 日本語が苦手な外国人はどうすればいい?

日本語に自信がない場合でも、諦める必要はありません。以下の方法を検討してみましょう。

2.3.1 多言語対応の自動車学校を選ぶ

近年は、外国人向けの教習に力を入れている自動車学校も増えています。英語や中国語、ポルトガル語など、様々な言語に対応した教習を提供している自動車学校を探してみましょう。対応言語や通訳の有無は、各自動車学校のウェブサイトで確認するか、直接問い合わせてみましょう。

2.3.2 通訳サービスの利用

通訳サービスを提供している自動車学校もあります。通訳を介して教習を受けることで、言葉の壁を乗り越えることができます。ただし、通訳サービスの有無や費用は自動車学校によって異なるため、事前に確認が必要です。また、友人や知人に通訳を依頼することも可能です。ただし、教習内容を正確に理解するために、専門的な知識を持つ通訳が望ましいでしょう。

3. 自動車学校への申込方法

自動車学校への入校手続きは、必要な書類を揃え、所定の手続きを行う必要があります。費用も事前に確認しておきましょう。

3.1 必要書類

入校に必要な書類は、学校によって多少異なる場合がありますが、一般的には以下のものが必要です。事前に確認することをお勧めします。

書類 詳細
住民票 本籍地が記載されているもの。コピー不可。発行から3ヶ月以内のもの。
本人確認書類 パスポート、在留カードなど。有効期限内のもの。
外国籍の方は在留カード 在留資格や在留期間の確認に使用されます。

3.2 入校手続きの流れ

一般的な入校手続きの流れは以下の通りです。

  • 入校申込書の記入:必要事項を記入します。
  • 必要書類の提出:上記で説明した必要書類を提出します。
  • 契約・費用支払:契約内容を確認し、費用を支払います。
  • 適性検査:運転適性検査(視力、聴力、運動能力など)を受けます。
  • 入校説明:教習内容、料金体系、注意事項などの説明を受けます。
  • 教習開始:入校手続きが完了し、教習が開始されます。

3.3 費用について

自動車学校の費用は、教習料金、検定料金、教材費などに分かれています。また、AT車とMT車でも費用が異なります。入学金や技能教習料金、検定料金など、費用は学校や時期、キャンペーンなどによって異なるため、事前に確認することが重要です。詳しくは各自動車学校のウェブサイトを確認するか、直接問い合わせてください。

教習料金以外に、仮免許証紙代、仮免許交付手数料、運転免許証紙代、交付手数料などが別途必要になります。これらの費用は都道府県によって異なります。

参考までに警視庁の運転免許手数料のページへのリンクを掲載します。 警視庁 運転免許手数料

 

まずは、六日町自動車学校お気軽にご相談ください。 https://6ds.co.jp/contact/

4. 自動車学校での学習内容

自動車学校での学習内容は、大きく分けて技能教習学科教習の2種類があります。どちらも免許取得には必須であり、それぞれの教習を通して安全運転に必要な知識と技能を習得していきます。

4.1 技能教習

技能教習では、実際に自動車を運転し、基本操作から路上走行まで、段階的に運転技術を習得します。教習車は教習所が用意したものを使用し、指導員が同乗して指導を行います。

段階 内容
1段階 基本操作(発進、停止、ハンドル操作、ギアチェンジなど)や、場内での運転(S字、クランク、坂道発進など)を学びます。交通法規の基本的な知識も合わせて学習します。
2段階 1段階で学んだ内容を基に、路上での運転を行います。一般道路での走行、高速道路での走行、夜間走行など、様々な状況での運転を経験し、安全運転の知識と技術を深めます。危険予測や判断力も養います。

4.2 学科教習

学科教習では、交通法規、運転の知識、安全運転の心構えなどを学びます。運転に必要な知識を座学で学習し、安全運転の意識を高めます。DVDや教材を用いた授業形式で行われることが一般的です。

内容 詳細
道路交通法 交通ルールや標識の意味、運転に関する法律などを学びます。
運転の知識 自動車の構造や機能、運転操作の注意点、安全運転の知識などを学びます。
安全運転の心構え 交通事故の危険性や防止策、安全運転の重要性などを学びます。

学科教習の内容は、警察庁のウェブサイトなどで確認できます。

5. 免許取得までの流れ

日本の運転免許を取得するまでの流れを、入校から免許交付まで順を追って説明します。

5.1 入校

まずは、希望する自動車学校を選び、入校手続きを行います。必要書類や費用などは、各自動車学校によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

5.2 教習(第一段階)

路上に出るための準備として、運転の基本操作や交通ルールなどを学びます。シミュレーターや実車を用いた技能教習と、学科教習があります。所内コースで、発進、停止、方向転換などの基本的な操作を習得します。

5.3 仮免許試験

第一段階の教習が修了すると、仮免許試験を受験できます。技能試験と学科試験があり、どちらも合格する必要があります。技能試験では、所内コースでの運転技術が試されます。

5.4 教習(第二段階)

仮免許を取得したら、路上教習が始まります。一般道路で、実際の交通状況の中で運転技術を磨きます。より実践的な運転技術と、より高度な交通ルール、危険予測などを学びます。

5.5 卒業検定

第二段階の教習が修了すると、卒業検定を受験できます。技能試験と学科試験があり、どちらも合格する必要があります。技能試験では、路上での運転技術が試されます。

5.6 卒業

卒業検定に合格すると、自動車学校を卒業できます。卒業証明書が交付されます。

5.7 本免許試験

卒業後、運転免許試験場にて本免許試験を受験します。学科試験に合格する必要があります。視力検査や適性検査なども行われます。警察庁:運転免許試験

5.8 免許交付

本免許試験に合格すると、運転免許証が交付されます。これで、日本の公道で運転できるようになります。

  • 入校:必要書類提出、費用支払い等
  • 第一段階:基本操作、交通ルール等を学ぶ(技能・学科)
  • 修了検定:教習所内での技能検定
  • 仮免許試験:学科試験
  • 第二段階:路上教習、実践的な運転技術・知識等を学ぶ(技能・学科)
  • 卒業検定:路上での技能検定
  • 卒業:卒業証明書の受け取り
  • 本免許試験:住民票のある都道府県免許センターでの学科試験
  • 免許証交付:免許証の交付を受ける

6. よくある質問

外国人の方が日本の運転免許を取得する際に抱くよくある疑問をまとめました。

6.1 Q. 日本語が読めない場合、学科試験はどうなるの?

学科試験は、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語で受験することができます。申請時に希望する言語を伝えましょう。音声で受験することも可能です(一部言語を除く)。

詳しくは警察庁のウェブサイトをご覧ください。

6.2 Q. 日本語の聞き取りが苦手な場合、どうやって技能教習をするの?

日本語の聞き取りが苦手な場合、いくつかの選択肢があります。

  • 通訳を同伴する:友人や家族に通訳を依頼できます。ただし、すべての自動車学校で許可されているわけではないため、事前に確認が必要です。
  • 多言語対応の教習所を選ぶ:英語や中国語など、様々な言語に対応した教官がいる教習所も増えています。事前に問い合わせて確認しましょう。
  • 通訳サービスを利用する:一部の自動車学校では通訳サービスを提供しています。有料の場合もありますので、事前に確認しましょう。
  • タブレット端末などを活用する:翻訳アプリや動画などを活用して、教官の説明を理解する助けにすることができます。ただし、教習中の使用は教官の指示に従いましょう。

いずれの場合も、事前に自動車学校に相談し、適切な方法を確認することが重要です。

6.3 Q.学科試験は日本語で受けた方が良いの?

母国語で受験できる場合、母国語で受験する方が理解度が深まり、合格率も高くなる可能性があります。ただし、普段から日本語で生活しており、日本語での理解に問題がない場合は、日本語で受験しても問題ありません。どちらを選ぶかは、ご自身の日本語能力と相談して決めましょう。

言語 メリット デメリット
日本語 実生活で役立つ知識を日本語で習得できる。 日本語能力が低い場合、理解が難しく、合格率が下がる可能性がある。
母国語 理解しやすいので、合格率が高くなる可能性がある。 日本の交通ルールに関する日本語の理解が深まらない可能性がある。

上記を参考に、ご自身に合った言語で受験することをおすすめします。

 

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7. まとめ

この記事では、外国人が日本で運転免許を取得する方法について、自動車学校への入校から免許交付までの流れを解説しました。日本語が苦手な外国人でも、多くの自動車学校ではひらがなの読み書きと簡単な会話ができれば入校可能です。ただし、日本語に不安がある場合は、多言語対応の自動車学校や通訳サービスの利用を検討しましょう。学科試験は英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語で受験できます。技能教習も通訳を介して行うことができます。必要な書類や費用、学習内容なども事前に確認し、スムーズな免許取得を目指しましょう。