自動車を購入する際、最初に考えるべきポイントの一つが「ボディータイプ」です。クーペやセダン、SUV、ハッチバック、ミニバンなど、多様な種類がある中で、自分のライフスタイルや好みに合った車を選ぶこととなりますが、種類が多くてわからない!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、代表的な自動車のボディータイプの特長やそれぞれのメリットについてご紹介します。
ボディータイプ
セダン
セダンは4ドア5人乗りで、トランクルームが独立した作りのボディータイプです。The車!という見た目の最もメジャーなボディータイプでしょう。他のボディタイプに比べ車高が低めのものが多く、走行時の静粛性や安全性が高いのが特徴です。上質な乗り心地のものが多く、最近では高級車などで採用されるボディータイプとなっています。安全性のメインでも、運転席の前方にはエンジンルーム、後部座席の後方にはトランクルームがあり、それぞれ事故の衝撃を吸収してくれるため乗車スペースの安全を確保しやすいことも特徴です。
セダンのメリット
- 上質な乗り心地
- 事故から身を守りやすい設計
- 独立したトランクルームで荷物が邪魔にならない
クーペ
クーペは2ドア2〜4人乗りで、スポーティーな見た目や走りが特徴のボディータイプです。セダンと比べ、よりスポーティーな造りになっていて、多くはスポーツカーなどに採用されています。実用性の面ではセダンには劣るものの、嗜好性の高いボディータイプとなるため機械的な部分はもちろんインテリアなどにも、様々な部分で最新の技術が取り入れられることが多いです、乗車人数や積み込める荷物は少なくなるものの、スタイリッシュなデザインや、機敏な運転性能は、運転する楽しさを感じられるボディータイプなのが特徴です。
クーペのメリット
- スポーティな走行性能
- 洗練されたデザイン
- 最新技術が取り入れられることが多い
ステーションワゴン
ステーションワゴンはセダンでは独立していたトランクルーム仕切りをなくし、荷室と座席がつながった作りのボディータイプです。セダンの快適性とSUVのような広い荷物スペースを兼ね備えており、旅行やアウトドア、日常の買い物まで幅広く対応できるのが特徴です。後ほど紹介するSUVと比較して全高が低いため、高さ制限のある駐車場にも入れやすく、またルーフキャリアに荷物を積む際にも積み込みやすいボディータイプです。略して「ワゴン」と呼ばれることもあります。
ステーションワゴンのメリット
- 広い積載スペースでたくさん積載できる
- ルーフにも荷物が積みやすい
- セダンのような乗り心地
SUV
近年人気が急上昇しているSUVは「スポーツ・ユーティリティ・ビークル」の略で、その名の通りスポーツと実用性を兼ね備えた車です。5〜7人乗りのモデルが多く、走行面では砂利道や雪道などの悪路にも強く、高い視点からの運転が可能なボディータイプです。悪路素行に強いクロスカントリータイプに乗用車らしい快適性を盛り込んだボディータイプですので、キャンプなどのアウトドアはもちろん、普段の街乗りでも快適に運転できるのが特徴です。
- 高い車高による視界の良さ
- 荷物をたくさん積めるラゲッジスペース
- オフロード走行にも対応できる堅牢性
ハッチバック
ハッチバックは、車両の後部に大きなリアゲートがあるタイプで、都市部や街中での運転のしやすさが際立つボディータイプです。駐車がしやすく、小回りが効くため、初めて車を購入する方にもおすすめのタイプです。また、前述のモデルよりコンパクトなボディとなるため、比較的に燃費が良く、多くの人から選ばれています。
ハッチバックのメリット
- コンパクトなサイズで狭い道や駐車場でも扱いやすい
- 大きなリアゲートで荷物の出し入れがラク
- 燃費が良いモデルが多い
ミニバン
ミニバンは、5〜8人と多人数乗車に対応する広い室内空間が最大の特徴です。後ほどご紹介するワンボックスとは違い、前方にボンネットが飛び出した形状をしています。3列シートを備えたモデルが主流で、大人数の家族旅行や友人との遠出にも対応します。後部座席のドアにはスライドドアを採用されることが多く、お子さんのいらっしゃるご家族にも乗り降りがしやすく人気のボディータイプです。また、後部座席をふらっとにさせることで簡易的なベッドスペースを作ることができたり、広い積載スペース確保することもできたりと、様々な用途で使用することができるのも人気の理由です。
ミニバンのメリット
- 多人数での移動でも快適
- シートをフラットにすると大きな荷物も積み込める
- 子育てに嬉しい広々空間
ワンボックス
ワンボックスはエンジンルーム、居室、荷室が一つ(ワンボックス)にまとまったボディータイプの自動車です。前述のミニバンと違い、ボンネット部分が飛び出ていないボディー形状をしています。車内空間を最大限に活用する設計が特徴で、特に商業利用や多人数乗車に適しています。
ワンボックスのメリット
- 室内空間が広く、多人数での移動や荷物の運搬がラク
- 後部座席を折りたたむことで、さらに広い荷物スペースを確保できる
- 機能性を重視した設計で、プライベートだけでなく仕事の場面でも対応可能
オープン
オープンはルーフ部分を取り外したり、後部に格納することにより、風を感じる開放的なドライブをすることができるボディタイプです。カブリオレやコンバーチブル、ロードスターなど、様々な呼ばれ方をしますが総じてオープンカーと呼ばれます。ルーフ部分を格納するため、積載スペースや乗車スペースは狭くなりがりですが、他の車では味わうことのできない運転の楽しさを感じることができます。クーペがベースとなることもあり運動性能も高いものが多くあり、車を操る楽しさも感じることができます。
オープンのメリット
- 圧倒的な開放感
- 運転する楽しさを感じられる
- オープンタイプならではの洗練されたデザイン
ボディータイプの選び方
さて、ここまで代表的なボディタイプについてご紹介してきました。
ここからは自分にあった車の選び方について簡単にご紹介しますが、車を選ぶ際には様々な要素が気に掛かります。予算やデザイン、利便性、燃費などの維持費、メーカーはどこにしようか、車庫に収まる車高であるか・・・などなど。
初めての車選びでは何から考えたら良いかわからないものです。そこでおすすめな選び方は、まず「ご自身のライフスタイルに合うか」ということからボディータイプを決めてみるのがおすすめな選び方です。
「仕事で使うから大きな荷物が積める車がいいな」
「子どもがいるからチャイルドシートを使っても広々した車が欲しい」
「アウトドアで使いたいから、悪路でも安心して走れる車が良い」
「普段の買い物で街中を走りたいから、コンパクトな車が欲しい」
など、まずはどんなシーンで多く使用するのか、ライフスタイルを想像してみましょう。それにより大まかな車の種類が絞れてきますので車選びがしやすくなります。
とはいえ発生してくのが「オープンタイプが欲しいけど積載量が心配・・・」など、乗りたい車と求めるスタイルが合致しない問題です。ですがご安心ください。今では様々なオプションパーツやアクセサリーが販売されているので、トランクキャリアを備え付けて積載量を増やすなど、いろいろな手段で問題を解決することができます。車選びに悩んだ際には解決策がないか、自動車販売店のスタッフに相談してみると良いでしょう。きっと良い解決方法を提案してもらえます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は自動車の様々なボディータイプと選び方についてご紹介してきました。
人生の中でも大きな買い物となる車選び。様々な要素に悩むこともあるとは思いますが、どれにしようかと悩む時間も車選びの醍醐味。大切に使いたい愛車選びは、ご自身のライフスタイルなどを振り返って、あなたにぴったりな一台を探してみましょう。
今回の記事が車選びの参考になれば幸いです。それでは今回はこのへんで。ぜひまた次回のコラムもご覧下さい。